小池百合子はカイロ大学に“コネ留学”していた?背後にちらつく元総理大臣・中曽根康弘の影【浅川芳裕】
エジプトの国家エージェント 小池百合子
■日本アラブ協会の重鎮たちが小池を支援
“新聞記事のアラビア語が読めていなかった“とすれば、腑に落ちる。
記事のキャプション「小池さんの参院立候補を報じたエジプトの新聞」からして間違っている。実際は、日本新党結党について書かれているだけで、参院にも立候補には触れられていない。編集部が書いたものだとしても、小池はゲラ確認時、その誤りに気づけなかったということだ。
これぐらいの平易なアラビア語の新聞記事が読めなければ、大学の専門的なテキストなど読解できるはずもなく、まして、試験の答案やレポートは絶対書けない。カイロ大学を正規に卒業するのは不可能である。
語学面、カイロ大学のルール面から“卒業が正規かどうか“の検証は、「第5章 “首席“卒業の噓をカイロ大学則から完全証明」「第6章 社会学科シラバスから解く100%不可能な卒業」を参照いただきたい。
一方、アラビア語で記事の内容が理解できた上で、掲載許可した可能性もある。日本人の読者で読める人はいないだろうと高を括っていたとしたら、ありえない話ではない。
その場合、小池公認の発表だという結論になり、中曽根─ハーテムの関係による「コネ留学=違法入学=卒業資格なし=学歴詐称」を認めたことになる。
そこまで分析しなくても、もっと容易に答えはでる。
機関誌『季刊アラブ』の発行元は日本アラブ協会である。中曽根は協会の発起人の一人で、顧問を務めていた。
記事にエジプト日本友好協会会長として登場するハーテムの方はといえば、日本アラブ協会の最高顧問、名誉会長を歴任していた。
協会のトップ中谷会長は「当協会とハーテム博士との因縁まことに浅からぬものがある」として、ハーテムを名誉会長に推挙したことを機関誌に書き残している。
加えて、小池の父・勇次郎は日本アラブ協会の理事を務めていた。
要するに、日本アラブ協会の重鎮たちが小池のカイロ大学留学を支援・監督していたのだ。機関誌に掲載されたアラビア語記事はその事実を公認したものにすぎない。小池が認める、認めないの話ではない。